アフリカ猫の備忘録

モロッコで見聞きしたり、読んだことの備忘録

タンタンのバガーの町

この間息子が見ていたタンタンの冒険で、タンタンたちが港町に到着する場面があった。海猫がすごい勢いで降りてきたり、高台に町がずーっと広がっている様子を見て、ああ、なんかタンジェみたい、と思っていたら、やっぱり、作者がタンジェをモデルにして描いた町だった。住んでるからそれに気づいたのかもしれないけれど、タンジェの特徴がすごくピンポイントで描かれていて、嬉しかった。

2017年の写真なので、小さく写ってる昔の港が懐かしい。ここからスペインタリファ行きの船が出ている。豪華客船が止まっていることもある。

こういうのを見ると、外国との距離が近く思えて来る。どこに行くのかなあと思いを馳せてみたり。この間、この港沿いの海岸線に昔は電車が走ってたというのを聞いた。タンジェに来て以来、子供の午前と午後の学校の送り迎えで、私の中でタンジェは学校と家の徒歩圏内ばかりという時期が随分長かったけれど、少し町を歩いてみると色々な歴史が残っているというのを聞いたり、見たりして、面白い。

 

 

 

 

モロッコ人口データ覚書

中国の人口が減っていると最近ニュースで取り上げられていたけれど、モロッコは今後も人口は増えていく予測らしい。2021年に調査されたモロッコの人口調査の結果が新聞に載っていた。

https://aujourdhui.ma/societe/demographie-les-derniers-chiffres-du-hcp-sur-la-population

人口は、3631万人で2020年の統計から11.6%増えている。さらに2050年には4360万人になる見込みだとか。

モロッコで人口が一番多いのは、カサブランカで359万人(千以下四捨五入、以下同じ)で、次にフェズの127万人、マラケッシュの142万人、タンジェ124万人、その後ケニトラやサレで、首都のラバトは入ってない模様。

平均寿命は76.7歳でなんと60年代の47歳からみると大幅に伸びている!

女性一人当たりが出産する子供の人数を表す、出生率は、平均2.1人で地方は2.4 人で都市部は1.9人。過去との比較はないけれど、四人とか五人とか兄弟がいたと40代の人がいう話も聞くので、やっぱり昔よりは少なくなってるのかも。

寒波が和らいだのか、昨日はだいぶ暖かかった。19時ごろでも空がまだ明るく、遠くのモスクの灯りが夕暮れに映えていた。

 

モロッコとヨーロッパ間増便へ

モロッコ政府観光局とイギリスのeasyJetの間で、2023年の夏から5年間、モロッコーヨーロッパ間でフライトの増便を決定する取り決めがなされたとのこと。

この締結でモロッコはヨーロッパからのさらなる集客を狙う。easyJet もまた、人気の高いモロッコ路線を倍に増やすことで収益アップを図りたいとしている。

ヨーロッパ側の7カ国(イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、オランダ、ポルトガル、スイス)の都市と、モロッコのマラケッシュ、アガディール、エッサウイラ、タンジェの既存路線に加え、ラバトやフェズ、ワルザザートの就航も開始する予定。

 

モロッコローカルメディア、Aujourd'hui Le Maroc (今日のモロッコ)のサイトより

https://aujourdhui.ma/economie/lonmt-renforce-son-partenariat-avec-easyjet-group

 

(感想)

タンジェも増便の対象になっているのが素直に嬉しい。どこの都市に行く便なのかわからないけれど、飛行機が飛んでるということを知ってるだけでも、外国が近くてやっぱり素直に、こんな年になってもわくわくする。

モロッコに住んでみると、とにかくヨーロッパが近く感じる。新型コロナ感染で大打撃を受けたモロッコの観光産業も、最近は観光客もずいぶん見かけるようになって盛り返してる感がある。だから余計に友好国だという中国からの直接の入国を禁止にする徹底ぶり。観光業にさらに力を入れたいモロッコの動向が見える記事。

 

モロッコの人たちと猫と私

モロッコで暮らし始めてから、ますます猫が身近になってきました。日本だと野良猫は人間を見ると逃げていく感じだけれど、モロッコの猫たちは、人間が動くまでは、逃げずにこっちをじーっと見つめ返して来る。

この人は何も危害を加えて来ない人間か、それとも危険な人か?とその瞬間、頭で考えてるみたいに。

モロッコ人はわりと野良猫に寛容で、飲食店とか明らかに衛生上問題がある場合は追い払ったりしてるけど、出産した母猫と子猫たちに段ボールの棲み家を提供したり、野良猫たちに餌を配ってる人がいたり。

猫はそういうモロッコの人たちのことをいっぱい知っていて、だから無条件に逃げるということはせず、じっと相手を見て見極めてるのかなと。

モロッコ人は本当に気がいい人がたくさんいます。強面で、本当に怖い人もいるし、凶悪事件の犯人にモロッコルーツがあるってことも時にある、でも日々暮らしていて、ありがたいことに、そんな人に遭遇することは滅多になくて、気づけばモロッコに10年近く住んでいました!

10年一区切り。

長いなあと思うけど、ようやく今まで読んだり、見聞きしたものと自分がなんとなくリンクし始めてきたので、そういったことを忘れないように、ここに記録していくことに決めました。

偶然、このブログに辿り着いた人と、少しでもモロッコについて一緒に共有できたら、嬉しいです。

どうぞ、よろしくお願いします。